研究室に配属されて2ヶ月。 #2

 研究室に配属されて2ヶ月が経ちました。思うことなどを記してゆきます。
 
 まず、なぜわざわざ書き起こそうと考えたのか、についてですが、そもそも研究室生活を綴ったブログ等が少ない、という問題意識がありました。学部3~4年生に着目したときに、就活については巷にごまんと情報が溢れかえっていますが、研究室についてはそのような例が少ないな、という印象を受けました。これから研究室配属を控える学生のみなさん、理系への進学を考えていて、今から研究室の様子を知りたいという意欲的な高校生のみなさんにとって、少しでも情報提供ができれば幸いです。
 
所属する研究室
 都内の国立大学で化学と生物学を専攻しています。どちらも好きで、科目としても得意だったので、どちらも同程度に扱える研究室に進みました。いわゆるケミカルバイオロジーです。
 「研究室はホワイトかブラックか」と問われればホワイトだと思います。コアタイムはあってないようなもの。放任主義ではありますので、学部生とはいえ実験を練る段階から基本的に一人ですが、困った場合にはディスカッションを通じて助け舟を出してくれます。今のところ土日はお休みです。
 
勉強と研究のギャップが大きすぎる
 まずはこれではないでしょうか。勉強は「先人の研究の積み重ねを学んでいく」もの、研究は「まだ知られていないことを見つけ出す」もの。両者は大きく違いますが、勉強無くして研究は進みません。勉強は大前提ですね。研究のような創造的な活動に取り組んだ経験があると進めやすいと思いますね。
 
天井がある勉強はたやすい
 学部3年生までの勉強、すなわち「天井がある勉強」はやはりたやすいです。この程度に苦労してしまうと後々に引きずるのだろうと思います。この勉強に慣れすぎてしまうと、研究室に入ってから衝撃を受けます。私はもともと「天井がある勉強」が好きではなく、試験範囲外の関連ありそうな情報なども積極的に取り込んでいましたので、衝撃はほとんどありませんでしたが、客観的に見るとそうだろうなと思っています。
 このあたりはまた別の機会に記すことを考えています。
 
天井のない勉強はどうするか
 勉強は研究室にいない間でもできます。得たい情報のソースは基本的に書籍・ウェブサイト・論文のいずれかだと思います。手持ち無沙汰になりがちな電車での移動時間など活用して情報を摂取しています。特にウェブサイトは、適切なフォルダを作成した上でブックマークしています。
 
研究室の先輩たちがとても賢く見える
 やはりその研究室の研究に実際に触れているわけですので、その周辺の知識もよく踏まえています。裏を返せば、例えば私の研究はかなり異色でチャレンジングなテーマであるため、そのあたりに最も知識を蓄えているのが私自身、という状況も普通におかしくありません。ただし、物事を捉え批評する視点や付随する知識は積極的に奪っていかなければなりませんね。
 
与えられたテーマから大きな目標を見据えたらやる気になれた
 研究室に配属されたばかりの4年生には、基本的に先生方からテーマが与えられます。先生方がぜひとも学生に取り組んでほしいと思うテーマから、先輩方が卒業してストップしていたテーマまで、さまざまあります。私自身は先輩方の研究の続きを担う形となりました。正直のところ、与えられた直後は惰性で実験をしていた面もありましたが、「研究をこの範囲まで広げてやると、こんな大きなテーマに結び付くかもしれない」と思えるとやる気になれます。テーマ周辺の論文をざっと漁って目処をつけ、一通り読んでみて、担当の先生とディスカッションを重ねて、そういう方向で進めてみたらどうか、という結論にいたり、意欲がわきました。もしかすると私個人の話かもしれませんが、実世界への応用を考えると奮起しますね。
 反面、遂行するべき実験が増えてかなり忙しくなっているのは事実なので、その忙しさにやられて試薬を入れ忘れる、行なうべき手順を忘れる、などがないよう気を付けたいものですね。
 
どんな感じで一日を過ごすか?
 前日にスケジュールを組む人、または当日の朝にスケジュールを組む人がほとんどだと思います。スケジュールを組まないで実験する人はいない印象です。私はGoogleカレンダーを使って、その日にやるべき実験を一気に書き込んでいます。当然、その日中にできない実験も出てきますが、翌日にその予定をドラッグ&ドロップするだけです。今後行いたい実験は別途Googleカレンダーのリマインダー機能を利用しています。管理がとても楽で、また忘れる心配もありません。
 
必然的に英語に慣れる
 研究ともなると、最先端であることがほとんどなので、必ずしも得たい情報が日本語で書かれているとは限りません。情報源は主に書籍・ウェブサイト・論文・動画になるでしょうか。当然のことながら英語を日本語に置き換えながら読んでいるようでは時間が足りませんので、そのまま理解するようにしています(受験生時代に散々音読を続けた甲斐がありました)。読みながら専門用語も逐一覚えるようにしています。
 
どういうときに論文を読む?
 目的の化合物を合成したい時、すでに合成例があればSciFinderで検索して論文のMethodを読みます。合成例がなくても近い合成例を見つけ出して同様の手順を踏みます。それ以外にも、最先端の研究内容と分析手法に触れるためにさまざまな雑誌のTwitterアカウントをリストに入れてスキミングしています(今のところはアブストラクトをざっと読み流す感じです)。
 
論文をスキミングするために自分なりのフォーマットが必要
 以下の記事をご存知でしょうか。
 
 やはりひとつの論文を時間をかけて読むという時間はなかなかもてません。化学・生命系であってもオリジナルのフォーマットは持っておきたいですね。未熟ですが私なりに用意はしているので、いつか紹介してみようかなと想います。
 
結構疲れます
 基本的に自分で考えて実験計画を練るので、平日の研究室以外の時間は勉強する元気もなかったりします。私はアルバイトが多いのですが、アルバイトは基本的に土日で固めて、平日は多くても週2にしています。
 
 自分が思っていることを整理する意味も含めて、長々と書き連ねてしまいましたが、今のところはそんな感じです。これからあと1ヶ月もしないうちに院試休みが始まります。院試休みとは、大学院入試の勉強のために研究室に来なくてかまわない期間を指します。それまで、研究の方向性を決め、今後行なうべき実験を整理できるよう励みます。